「ブログを開設したいけれど、できるだけ費用は抑えたい」
の答えとして、WordPressが使える無料レンタルサーバーが魅力的な選択肢に見えます。
個人で初めてブログを作成する方や、WordPressの学習やテスト・実験をする場合には、無料レンタルサーバーを利用することで費用をかけずにブログを運用できる、という大きなメリットがあります。
コストを気にせずにブログ運営ができたり、お金をかけずにインターネットに情報公開したり、検証や勉強することができます。
しかし、無料レンタルサーバーにはいくつか注意すべき点、「落とし穴」が存在します。
これらのデメリットを理解せずに使い始めると、後になって「ブログが遅い」「思うように収益化できない」など、大きなトラブルに直面する可能性があります。
本記事では、無料レンタルサーバーを使う上での注意点、そして本格的なブログ運用を目指す場合の方法について詳しく解説します。
無料レンタルサーバーの8つの「落とし穴」(デメリット)

無料レンタルサーバーは無料で使える反面、注意すべき点がいくつかあります。
これらの多くは、有料レンタルサーバーと比較すると機能面で劣る点です。
サーバー側の広告(自動広告)が入る
多くの無料レンタルサーバーは、ページのどこかにサーバー側の広告が自動的に表示されます。
これは、無料サービスの運営コストを補うためであり、「無料で利用させる分、広告を出させていただきます」というルールに基づいています。
意図しない広告が入るのは、ブログの収益化には大きな問題となり、記事と無関係の商品やサービスを紹介してしまうため、知らず知らずのうちに損をする可能性があります。
また、収益化を目的としている場合、サーバー側の広告が表示されてしまうため、ブログの収益化は難しいと言えます。
有料レンタルサーバーでは、自身で設定しない限り広告が表示されることはありません。
ディスク容量が少ない
無料レンタルサーバーは、利用できるディスク容量が限られています。
大規模なコンテンツや動画の設置には向きません。
小規模なブログなら1GB程度で足りる場合もありますが、WordPress本体だけで約100MBを必要とします。
さらに、画像やテーマ、プラグインを追加していくと、すぐにディスク容量を圧迫します。
また、更新を続けるうちにディスク容量が不足してしまうこともあります。
本格的にWordPressでブログを運営したい場合には、ディスク容量が不十分だと感じるでしょう。
有料レンタルサーバーなら、100GB以上の大容量プランを選べるサービスが多くあります。
サーバーが不安定
無料レンタルサーバーは、利用者が多い時間帯やブログへのアクセスが増えた時に、表示が遅くなったり、ページが開けなくなることがあります。
WordPressは特性上、ある程度サーバーの処理能力を必要としますが、無料レンタルサーバーは有料レンタルサーバーに比べてサーバーの性能が低いためです。
パフォーマンスが安定せず、自動バックアップやメール配信に失敗したり、ネットワークエラーが発生することもあります。
表示速度が遅いと、ユーザーのストレスにつながり、サイト離脱の原因になります。
有料レンタルサーバーは安定性が高く、表示速度も速いです。
サービスが突然終わるかもしれない
無料レンタルサーバーは、突然サービス終了になる可能性があります。
ウェブ上のサービスは、予告なくサービス内容の変更されたり、終了することが珍しくありません。
特に無料サービスの場合は、予告なしでサービスが終了するリスクが高くなります。
サービス終了までいかずとも、利用規約が変更されて、ブログ内容の大幅変更や公開中止を余儀なくされる場合もあります
本格的にブログ運用されている場合は、サービス終了、サーバー削除の影響は甚大です。
もう一度、同じ環境・ホームページを構築するのは大変です。
有料レンタルサーバーに比べて収益性が低いため、サービス終了の可能性も高いと言えます。
独自SSLに対応していない、または制限がある
SSL通信とは、通信データを暗号化する仕組みのことです。
今ではほとんどのブログで必須の機能となっています。
独自SSLに対応していないと、問い合わせフォームに入力した内容やログイン・パスワードが漏れる可能性があります。
また、SSLに対応していないブログは検索エンジンからの評価も下がり、SEOスコアにも悪影響を与えます。
さらにブラウザ上では「信頼できないサイト」である旨の警告が出ます。
有料レンタルサーバーの多くは独自SSLに対応しており、独自SSLが利用できないのはかなり大きなデメリットです。
サポート体制の不足
無料レンタルサーバーは、分からないことがあってもメールや電話で相談できるサポート窓口が用意されていない場合が多いです。
わからないことや不安なことがあっても誰にも相談できず、トラブルが発生しても自力で解決しなければなりません。
無料レンタルサーバーで発生したトラブルは自己責任で対応することになります。
有料レンタルサーバーでは、メール、チャット、電話などのサポートが提供される場合が多く、ブログ運営者へのサポート体制が整っています。
機能制限が多い
有料レンタルサーバーと比べると、機能面でかなり劣ります。
例えば、WordPressのプラグインを追加できなかったり、動画ファイルをアップロードできなかったり、独自SSLやサブドメイン、メールアカウントが利用できなかったりする場合があります。
また、WordPressに必要なPHPやMySQLに制限が掛かっていたり、古いバージョンしか使えなかったりする場合もあります。
商用利用(アフィリエイト)の制限
無料レンタルサーバーの運営者が設定する独自のルールや禁止事項は事前の確認が必要です。
無料レンタルサーバーによっては、「アフィリエイト広告を掲載して収益を得る」「特定のサービスに誘導する」「企業サイトとして使う」など、営利目的の利用が禁止されている場合があります。
規約違反状態と認識せずにブログを運用していると、ある日突然サーバーが利用できなくなり、データを失う可能性があります。
これらの注意点を踏まえると、無料レンタルサーバーは「お試し用」として使い、本格的なブログの運用には有料レンタルサーバーを利用するのがおすすめです。
有料レンタルサーバーを選ぶメリット

もし、ブログの収益化を目的にしている場合や、アフィリエイトブログを作りたい場合は、最初から有料レンタルサーバーを使うことをおすすめします。
無料レンタルサーバーは機能面でみると、有料レンタルサーバーに勝っているところはありません。
有料レンタルサーバーは、無料レンタルサーバーのデメリットを解消し、多くのメリットを提供します。
- 広告は入らない
自由に広告の内容を決められます - ディスク容量に困らない大容量
多くのコンテンツを掲載できます - サーバーが安定しており、表示速度が速い
ユーザー体験を向上させます - サービス継続の可能性が高い
データの消失リスクが低減します - 独自SSLに対応
セキュリティが高く、信頼性やSEOに有利です - サポートが充実している
トラブル時に専門家からの支援を受けられます - 機能が豊富
WordPress便利機能、メールアドレス発行、最新技術の利用などが可能です - 商用利用(アフィリエイト)が可能
収益化を目指せます - 独自ドメインが利用できる
サイトの信頼性が向上し、SEOにも有利です
有料レンタルサーバーを選ぶ際のポイント

有料レンタルサーバーを選ぶ際は、以下の点を比較検討しましょう。
- WordPressが利用可能か
多くの有料レンタルサーバーはWordPressに対応していますが、WordPressの簡単インストール機能があるかなども確認すると初心者には便利です。
PHPやMySQLが利用できることも必須です。 - ディスク容量
サイトに掲載するコンテンツ量に応じて、十分な容量があるか確認します。 - 独自ドメイン
独自ドメインが使えるか、いくつ設定できるか確認します。 - 独自SSL
独自SSLに対応しているか確認します。 - サポート体制
メール、チャット、電話など、どのようなサポートが受けられるか確認します。 - 広告表示の有無
有料レンタルサーバーでは基本的に広告は表示されませんが、念のため確認します。 - 価格と性能のバランス
月額数百円から利用できるサービスが多くありますが、価格だけでなく、必要な機能とスペックを備えているか確認しましょう。 - 運営会社の信頼性
運用実績や会社の規模なども、サービス継続の可能性に関わるため参考にできます。
「無料レンタルサーバーの「落とし穴」とは?正しいレンタルサーバーの選び方」に関するよくある質問

「無料レンタルサーバーの「落とし穴」とは?正しいレンタルサーバーの選び方」に関する、よくある質問をまとめました。
Q. 無料レンタルサーバーの最大のメリットは何ですか?
最大のメリットは費用がかからないことです。
テストや学習、個人的な趣味のブログ運営など、コストを抑えたい場合に適しています。
有料レンタルサーバーを検討している人が使い勝手を試す機会にもなります。
Q. 無料レンタルサーバーの主な「落とし穴」(デメリット)は何ですか?
主な落とし穴は、サーバー側の広告(自動広告)表示、ディスク容量不足、サーバーの不安定さ、サポートがないことです。
また、サービスが突然終了するリスクや商用利用(アフィリエイト)が制限される場合もあります。
Q. 無料レンタルサーバーでは広告が表示されますか?
多くの無料レンタルサーバーでは、ページのどこかにサーバー側の広告が自動的に表示されます。
収益化を目的にしたブログの場合、意図しない広告が表示されるデメリットがあります。
Q. 無料レンタルサーバーのディスク容量は十分ですか?
無料レンタルサーバーのディスク容量は、有料レンタルサーバーに比べて非常に少ないです。
多くは数GB程度で、画像や動画、記事数の多いブログはディスク容量不足になりやすいでしょう。
Q. 無料レンタルサーバーの安定性は?アクセス集中に耐えられますか?
無料レンタルサーバーはアクセスが集中すると速度が遅くなったり、最悪サーバーがダウンしたりする可能性があります。
有料レンタルサーバーに比べて安定性が低いため、多くのユーザーが訪れるブログ用途には向いていません。
Q. 無料レンタルサーバーでトラブルが起きたらどうすればよいですか?
無料レンタルサーバーでは、ほとんどの場合サポートが提供されていません。
トラブルが発生した場合は、自分で解決する必要があります。
公式サイトのマニュアルやネット情報を活用しましょう。
Q. 無料レンタルサーバーで独自ドメインや独自SSLは使えますか?
無料レンタルサーバーの中には、独自ドメインや独自SSLを利用できない場合があります。
ただし、本格的にブログを運用するなら、信頼性やSEOの観点からも独自ドメインや独自SSLの利用を推奨します。
Q. 無料レンタルサーバーでWordPressは利用できますか?
無料レンタルサーバーでもWordPressが利用できるサービスは存在します。
ただし、PHPやMySQLに制限がある場合や、機能が限定的なこともあります。
Q. 無料レンタルサーバーで商用利用(アフィリエイト)や収益化は可能ですか?
サービスによっては商用利用(アフィリエイト)が禁止されている場合があります。
規約違反でデータ消失のリスクもあるため、収益化目的や集客を考える場合、有料レンタルサーバーの方が広告表示もなく、安定性も高いため推奨されます。
Q. どのような場合に無料レンタルサーバーから有料へ移行すべきですか?
本格的なブログの運用、商用利用(アフィリエイト)、収益化、集客、長期的な運用を考えている場合は、有料レンタルサーバーへの移行を検討すべきです。
有料レンタルサーバーは安定性、機能、サポートが充実しています。
Q. アダルトコンテンツを公開できる無料レンタルサーバーはありますか?
アダルトコンテンツを公開できるレンタルサーバーは、残念ながらありません。
規約に違反してアダルトコンテンツを公開するのは絶対に止めてください。
アダルトコンテンツを公開する場合は、有料のレンタルサーバーを使ってください。
Q. 2025年に有料レンタルサーバーを選ぶとしたらどこが正解ですか?
国内レンタルサーバーシェアNo.1の「エックスサーバー」が正解です。
安いレンタルサーバーもありますが、ブログの表示が遅い、機能が少ない、コントロールパネル(コンパネ)がわかりづらいなど、性能や使い勝手に不満を感じる場合があります。
「エックスサーバー」は多くの利用者に支持されて、国内レンタルサーバーシェアNo.1を獲得しています。
「無料レンタルサーバーの「落とし穴」とは?正しいレンタルサーバーの選び方」まとめ

無料レンタルサーバーは、費用をかけずにブログを試してみたい方や、趣味の記録や日記など個人的な目的で利用する場合には、有効な選択肢です。
しかし、無料レンタルサーバーには「サーバー側の広告(自動広告)が表示される」「ディスク容量や機能が足りない」「サポートがない」「急にサービスが終わるリスクがある」など多くのデメリットがあります。
収益化を考えるなら、最初から有料レンタルサーバーを利用することを強くおすすめします。
初心者は「コスト」だけで無料レンタルサーバーを選びがちです。
しかし、実際に長期間ブログを続けると「サーバー安定性」や「サポート体制」、「サービスの継続」が重要だということに気が付くことになります。
有料レンタルサーバーはコストはかかりますが、安定した運用環境や豊富な機能、充実したサポートを利用できるため、余計なことを気にせずに安心してブログを続けることができます。
無料レンタルサーバーは「お試し用」と割り切り、本格的なブログ運営には有料レンタルサーバーを選択してください。
有料レンタルサーバー選びに迷った場合は、国内レンタルサーバーシェアNo.1の「エックスサーバー」がおすすめです。
キャンペーンをうまく使えば、月額550円で利用することができます。