PHPのバージョンからレンタルサーバー各社のセキュリティと表示速度への力の入れ具合、技術力を垣間見ることができます。
すでに運用しているレンタルサーバーに対して変更を加えることはレンタルサーバー業者にとって問題を発生させるリストであり、手間のかかる作業です。
その一方でPHPのバージョンアップを実施しない場合、脆弱性を突かれ、ホームページの改竄やデータ漏洩のリスクが高まります。
また、最新のPHPのバージョンを導入することでホームページのパフォーマンスが上がるというレンタルサーバー 利用者へのメリットがあります。
レンタルサーバー各社が導入しているPHPバージョンから利用すべきレンタルサーバー を読み解きましょう。
PHPのバージョンから分かること
2020年5月現在、PHP最新バージョンはPHP7.4、PHP7.2以上がセキュリティサポート対象となります。
PHP7.1以前のバージョンを導入しているレンタルサーバーで は、セキュリティサポートが切れているためPHPにセキュリティ上の問題が生じても修正版が提供されることはなく、危険な状態で放置されていることになります。
セキュリティを考慮すると場合、PHP7.2以上を提供しているレンタルサーバーを選ぶ必要があります。
また、もう一つのパフォーマンス向上というメリットは、PHPのバージョンが上がるほど向上します。
PHP7.2よりPHP7.3、PHP7.3よりPHP7.4の方が処理能力が高く、結果、ホームページの表示速度が速くなります。
このことからPHPのバージョンから最適なレンタルサーバーを選ぶ場合、PHP7.4を導入しているレンタルサーバー を選ぶことが答えとなります。
レンタルサーバー各社PHPバージョン一覧
主要なレンタルサーバーを調査した結果です。
詳細なバージョンを公表していないレンタルサーバー は、PHP.7.xという表記にしています。
PHPのバージョンはホームページ上で公開されている情報から拾っているため、ホームページ上で公表しない、もしくは更新遅れ等で実際のバージョンとは異なる可能性がありますので、レンタルサーバー契約時に最終チェックをしてください。
※表は、横にスクロールしますので、表を横方向にスワイプしてご覧ください。
PHPのバージョンから読み解く最適なレンタルサーバー
PHPのバージョンからオススメするレンタサーバーは、Xserver(エックスサーバー)、LOLIPOP(ロリポップ!)、リトルサーバー(Little Server)の3社です。
いずれのレンタルサーバーも最新のPHP7.4を導入しておりセキュリティへの意識が高く、パフォーマンスの高いレンタルサーバーといえます。
人気プランのコスト比較では、Xserver(エックスサーバー)のスタンダードプランが月額1,100円、LOLIPOP(ロリポップ!)のスタンダードプランが月額847円、リトルサーバー(Little Server)のリトルプランが月額250円となります。(いずれも12ヶ月契約を前提とした料金)
選ぶのが難しい場合は、レンタルサーバー運用実績、シェアを優先するならXserver(エックスサーバー)、導入コストの安さを優先するならリトルサーバー(Little Server)、前述2社の良いところどりのLOLIPOP(ロリポップ!)という特徴の中から自身の優先順位に照らし合わせて決めてみてください。