WordPress(ワードプレス)が使えるレンタルサーバーの条件は?
WordPress(ワードプレス)オフィシャルサイトを見ると推奨動作環境(2017年3月14日現在)は下記のようになっています。WordPress 日本語版の推奨動作環境では、詳細を確認していきましょう。古い PHP や MySQL しか利用できないレガシーな環境でも、PHP 5.2.4 以上、かつ MySQL 5.0 以上であれば WordPress は動作しますが、公式サポートは終了しており、サイトがセキュリティの脆弱性にさらされる危険があります。 プラグインやテーマによっては、動作要件が上記とは異なることがあります。事前にご利用予定のプラグインやテーマの動作要件をご確認ください。 引用元:WordPressオフィシャルサイト WordPress 日本語版の推奨動作環境
- PHP バージョン 7 以上
- MySQL バージョン 5.6 以上 または MariaDB バージョン 10.0 以上
PHPというプログラム言語が使えるか?
WordPress(ワードプレス)はPHPというプログラム言語で書かれています。よって当然ながらPHPが動かなければWordPress(ワードプレス)も動かないということになります。 PHPは非常に人気のあるプログラム言語で、一部の無料レンタルサーバー、低価格なレンタルサーバー、もしくはプラン以外では動くと考えて良いでしょう。 ただし、バージョンの違いによりWordPress(ワードプレス)に大きな影響を与えます。PHPのバージョンについて
WordPress(ワードプレス)の推奨動作環境は、PHPバージョン7となっていますが、レンタルサーバーで使われている主流はPHP5になります。 現在、PHP7.1が最新バージョンになっていますが、ウィキペディアにはPHP7.0の性能に関して下記のような記述があります。性能が高いということは表示速度の高速化につながりますので、特別な理由がない限り、レンタルサーバーのコンパネでPHP7系の最新バージョンに切り替えて使いましょう。前バージョンのPHP 5.6と比べて25%から70%の性能改善が図られている。 引用元:Wikipedia PHP (プログラミング言語)ちなみにバージョン6は、プロジェクトが途中で頓挫したためバージョン5の次は、バージョン7になります。
MySQLというデータベースが使えるか?
MySQLは、WordPress(ワードプレス)の管理情報や投稿情報を保存するデータベースになります。 MySQLから派生したMariaDBを使用することもできますが、特別な事情がない限り利用実績の多いMySQLを選ぶことが無難です。 SQLiteという軽量のデータベースも使えますが、制約が発生するためMySQLかMariaDBが必須と考えてください。 PHP同様、無料もしくは低価格なレンタルサーバーのプラン以外は使えると考えて良いでしょう。MySQLのバージョンについて
最新バージョンは5.7、推奨は5.6以上となっていますが、5.5のメンテナンスは続いているようなので、5.5であれば問題はないでしょう。 利用者の多いさくらインターネットでは、2017年3月現在、5.5が提供されています。WordPress(ワードプレス)が使えるレンタルサーバー比較の5つのポイント
それなりのレンタルサーバーあれば、WordPressが動く条件を満たしているケースがほとんどです。その中でどこに着目してレンタルサーバーを比較するべきかみていきましょう。コスト(費用)
レンタルサーバーを借りる際には、初期費用と月額費用が必要になります。 また、レンタルサーバーで予め用意されているドメインではなく、オリジナルのドメインを使う場合はドメイン取得費用が発生します。 さらに最近は、通信を暗号化するという流れがありますので、SSL証明書の発行費用も必要と考えた方が良いでしょう。 以上の4つの費用についてもう少し詳しくみていきます。初期費用
費用を取っていない(無料)レンタルサーバーもありますが、契約時の事務手数料やレンタルサーバーの設定費用が該当します。必ず必要な費用となりますが、年間契約で無料になるなど、契約形態に依存する場合もありますので、支払いが発生しない方法がないか確認しましょう。 レンタルサーバーの月額費用の1ヶ月〜3ヶ月分が目安になります。月額費用
レンタルサーバーの月額利用料です。 半年や年間などまとまった費用を一括で払うことで月々の利用料が抑えられる可能性があります。少しでも出費を抑えるために、一括支払いを検討しましょう。 無料から数万円と提供されている機能、性能の違いにより金額に大きな幅があります。 今回は、月1,000円(税別)で年間12,000円(税別)をひとつの目安としてレンタルサーバーの選定をおこないます。ドメイン費用
レンタルサーバーでは、無料で使えるドメインを提供しています。 hogehoge.example.jpの「hogehoge」の部分を自由に変更できますが「example.jp」の部分は、レンタルサーバー提供会社が指定したものになります。 「example.jp」も含めて全てオリジナルのドメインが使いたい場合は、自身でドメインを取得する必要があります。 ドメインは、.jp、.com、.infoなど種類により価格が異なります。 これ以外にもたくさんのドメインがありますので、価格と相談しながら好みのドメインを選んでください。提供会社 | .jp | .com | .info |
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お名前.com | 2,840円(2,840円) | 699円(1,280円) | 199円(1,480円) |
ムームドメイン | 2,840円(2,840円) | 699円(1,280円) | 299円(1,480円) |
SSL証明証費用
サイトと閲覧する端末間の通信データを暗号化し、盗聴を防ぐSSL対応を検討してください。 以前は、問い合わせフォーム等の個人情報を入れるページだけをSSL化していましたが、最近では、全てのページをSSL化(常時SSL化)して通信データの盗聴を防ぐという流れが加速しています。 理由は、Googleは検索結果の表示順を決める評価項目にSSL化を加えることを表明しています。 また、AppleはiOSアプリ内でSSL化していないサイトを表示できない方針を発表したり、各種ブラウザもSSL化していないサイトを閲覧する際に警告の表示を教化しています。 今後もこの流れは加速する傾向にあり、http:://〜から始まるサイトが大きなハンデを背負うことになっていきますので、サイトを公開するためには必要な費用と考えた方が良いでしょう。 価格は、無料から年間十数万円と様々あり、それぞれ提供される機能が異なります。 個人でサイトを運用するのであれば、通信データの暗号化機能だけがあれば十分ですので、認証レベルとしてドメイン認証といわれる商品を選んでください。 金額でいうと無償から年間数千円程度となります。パフォーマンス
表示速度は訪問者がホームページ、サイトを閲覧をする・しないを決める重要な要素になります。 ECサイトの事例となりますが、表示に3秒以上待たさせると過半数が離脱するというデータが発表されています。また、検索エンジンも表示速度を評価し、検索順位を決めているといわれていますので、高いパフォーマンスのレンタルサーバーを選びましょう。 表示速度が速いホームページ、サイトを公開するためには「回線帯域」と「回線速度」が十雨ようになります。 それぞれ詳しく見ていきましょう。引用元:Web担当者Forum サイト表示が2秒遅いだけで直帰率は50%増加!
- 過半数(57%)のユーザーがそのサイトから離脱
- 80%のユーザーは、そのサイトを再訪しない
- 不満が伝染し、サイトの集客に悪影響を及ぼす
回線帯域とは?
レンタルサーバーにあるホームページ、サイトからアクセスする端末へ、またはその逆にデータが通る回線の太さ(幅)になります。 データが通る回線が太いほど、一度にたくさんのデータの送受信ができるので、早くホームページ、サイトを表示させることが可能になります。ホームページ、サイト閲覧者にストレス無く悦ん欄していただくためには重要な要素になります。回線速度とは?
レンタルサーバーにあるホームページ、サイトからアクセスする端末へ、またはその逆にデータが通る回線の速度になります。 前述の「回線帯域」同様、ホームページ、サイトの表示速度を左右する重要な要素になります。読み書きが高速なストレージ
ストレージ(データの保存先)には、ハード・ディスク・ドライブ(HDDと表記されます)と、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)という二種類があります。 高速にデータの読み書きができるSSDを選択することで、ホームページ、サイトの表示が速くなります。 比較的新しいレンタルサーバーでは、SDDを採用しているケースが多いので、HDDなのかSSDなのか確認しましょう。WordPress(ワードプレス)の自動インストールができるレンタルサーバを選ぶ
WordPressの自動インストール機能が提供されているサーバーを選びましょう。 ただ単にWordPress(ワードプレス)をインストールしてくれるだけではなく、セキュリティや表示速度を向上させる設定が自動インストールに含まれている場合が多いです。 インストールくらい「自分でできる!」という方も是非、自動インストールを利用することを検討してください。セキュリティは最重要課題。被害者にも加害者にならない意識を持つ。
昨今、ホームページ、サイトの改ざんリスクが高くなっています。 2020年に開催される東京オリンピックに向けて日本が狙われるという予測もあります。 特に人気の高いWordPress(ワードプレス)は絶好のターゲットになりますので注意が必要です。 よく聞くのが、被害にあっても失うものはないという考え方です。 仮に管理者のあなたにとってはそうだとしてもその結果、被害に合う方が存在し、加害者になるとしたらどうでしょう? あなたのサイトに掲載されていたリンクをクリックし、クレジットカード番号を盗まれたとしたらどうでしょうか? 被害者の立場に立ってみるとサイト管理者はセキュリティに対して大きな責任を持っていることが分かります。 インターネットを使う以上、100%のセキュリティはあり得ませんが、ホームページ・サイト管理者として、最低限のセキュリティ対策は義務の一つです。国外IPアドレス制限
攻撃の多くが海外からのという事実を考えると海外向けにコンテンツを提供するホームページ、サイト以外は、国内からのアクセスに限定することでセキュリティを向上させることができます。Web改ざん検知サービス
セキュリティを重視してもインターネットに置く場合100%の安全性を確保することは不可能です。WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)
Webアプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃からサイト・ホームページを保護するセキュリティ対策です。 WordPressもWebアプリケーションの一つであり、WordPress本体および、プラグイン、テーマの脆弱性を悪用した攻撃に対して、WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)が導入されていることで防げる場合があります。 欠点としては、正常なアクセスと攻撃によるアクセスの判断が難しく、正しい設定、運用をしないと誤検知する可能性があります。バックアップ
改ざん以外にもWordPress(ワードプレス)本体および、プラグインのバージョンアップでは、表示の崩れや機能が動かなくなるといった不具合が発生する可能性があります。 不測の事態が発生したときにも慌てないように、レンタルサーバーで提供されいている機能を確認しましょう。自動バックアップがオススメ
手動でのバックアップでは、手間が掛かってしまいます。 また、時間の経過とともにバックアップの取り忘れが発生する可能性があります。 WordPress(ワードプレス)のプラグインでも定期的な自動バックアップは可能ですが、バックアップデータの管理が面倒なので、できればレンタルサーバーに全て任せられると楽になります。リストアの手順を確認
万が一、改ざんやWordPress(ワードプレス)本体やプラグインのバージョンで不具合が発生した時にバックアップを持っていても、リストア(データを戻すこと)が大変であれば意味がありません。 レンタルサーバーによっては、バックアップは無料、リストアは有料という場合もあるので、バックアップだけではなく、リストアもセットで提供されている機能を確認しましょう。 手軽にリストアができれば、バージョンアップも怖くありません。レンタルサーバーおすすめ3選
これまで説明してきた5つのチェックポイントを確認した結果、「失敗しないレンタルサーバーの選び方」が、おすすめするレンタルサーバーを発表します。第一位 mixhost(ミックスホスト)
mixhost(ミックスホスト)は、WordPress専用のレンタルサーバーになります。「クラウドとレンタルサーバーのいいとこ取り」をキャッチコピーにするクラウド型レンタルサーバー。全プランがSSDを採用し、高速サーバーとサイトの成長に合わせて自由にプランを変更できるのが特徴。
\90秒でスタートできるWordPressクイックスタート!/
レンタルサーバー名 | mixhost (ミックスホスト) |
|
プラン | スタンダード | |
無料お試し | ◯(30日間返金保証) | |
費用 | 初期費用 | 無料 |
月額費用 (3ヶ月契約時) |
1,180円(税抜) | |
月額費用 (年間契約時) |
980円(税抜) | |
パフォーマンス | 回線帯域 | 732Gbps |
回線速度 | ||
ストレージ | SSD | |
セキュリティ | 国外アクセス遮断機能 | × |
Web改ざん検知 | × | |
WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール) | ◯ | |
ダッシュボードへの不正ログイン防止機 | × | |
サポート | メールサポート | ◯ |
電話サポート | × | |
自動インストール | ◯ | |
バックアップ | ◯ 1日1回自動バックアップ 過去30日分のデータを保持 | |
リストア | 無料 | |
SSL | ◯ |
第二位 wpX Speed(ダブリュピーエックス スピード)
wpX Speed(ダブリュピーエックス スピード)は、WordPress専用のレンタルサーバーになります。 wpX Speed(ダブリュピーエックス スピード)自体は、馴染みが薄いかもしれませんが、レンタルサーバーで有名なXserver(エックスサーバー)を運営するエックスサーバー株式会社が運営しているので、高いノウハウを持ち、運営基盤がしっかりしています。 管理ツール(ダッシュボード)への不審なログインを検知し、アクセスの制限を行うことでセキュリティを強化しています。レンタルサーバー名 | wpX Speed ((ダブリュピーエックス スピード) |
|
プラン | W1 | |
無料お試し | ◯(15日間) | |
費用 | 初期費用 | 無料 |
月額費用 | 2円/時 上限1,200円 | |
パフォーマンス | 回線帯域 | 232Gbps |
回線速度 | ||
ストレージ | SSD | |
セキュリティ | 国外アクセス遮断機能 | ◯ |
Web改ざん検知 | × | |
WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール) | × | |
ダッシュボードへの不正ログイン防止機 | ◯ | |
サポート | メールサポート | ◯ |
電話サポート | ◯ 平日 10:00〜18:00 | |
自動インストール | ◯ | |
バックアップ | ◯ 1日1回自動バックアップ 過去7日分のデータを保持 | |
リストア | 無料 | |
SSL | 無料 |
第三位 Z.com WP(ゼットコム ダブリュピー)
Z.com WP(ゼットコム ダブリュピー)は、WordPress専用レンタルサーバーで、他のレンタルサーバーにはない特徴的な機能を持っています。- 契約と同時にWordPressが自動でインストールされるため、すぐに制作に着手 WordPressを1クリックでインストールできるレンタルサーバーサービスが増えてきましたが、その1クリックすら不要です。WordPressのバージョンアップも自動で実行されますので、古いバージョンのまま使い続けてセキュリティのリスクが高まることもありません。
- オートスケール機能搭載 トラフィックが一定量を超えると、自動でスケールアウト(稼働する仮想サーバーの台数を増加)し、アクセスが落ち着くと、また自動でスケールイン(稼働する仮想サーバーの台数を減少)機能を有し、突然のアクセス増加にも対処できます。
- ステージング環境利用可能 ユーザーに非公開のテスト用WordPressを利用できます。 デザインや機能の確認ができた後に、公開されているWordPressの反映する作業は1クリックで可能です。
レンタルサーバー名 | Z.com WP (ゼットコム ダブリュピー) |
|
プラン | ベーシックプラン | |
無料お試し | × | |
費用 | 初期費用 | 1,000円 |
月額費用 (1ヶ月契約時) |
1,240円 | |
月額費用 (年間契約時) |
1,060円 | |
パフォーマンス | 回線帯域 | 10Gbps |
回線速度 | ||
ストレージ | SSD | |
セキュリティ | 国外アクセス遮断機能 | × |
Web改ざん検知 | × | |
WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール) | × | |
ダッシュボードへの不正ログイン防止機 | ◯ | |
サポート | メールサポート | ◯ |
電話サポート | ◯ 平日 10:00〜18:00 | |
自動インストール | ◯ | |
バックアップ | ◯ 1日1回自動バックアップ | |
リストア | 無料 1クリック | |
SSL | 100円/月 |